dobochon’s diary

宮原清の夢日記

2009-01-01から1年間の記事一覧

「分割」 Division  

友人の安岡が、安と岡に分割した。 呼ばれて彼らの家に行ってみると、 安と岡が出迎えてくれた。 安は「感情」担当で、岡は「知性」担当なのだと自己紹介された。 彼らは分裂する前に、絵の展覧会を決めていたが、 分割したせいで絵が描けなくなっていた。 …

「カモフラージュの女」 Woman of camouflage 

目の前の壁に女が隠れていることに 今まで全く気付かなかった。 60年代風のパターンが俺にとって迷彩だったからだ。 女の息づかいで微かに揺れるチョコレート色のシルエット。 あと、よく見ると見開いた目の大きさが変わるんだ。 .

「ドイツ旅行」

天抜けドームのプラネタリウムを捜しに 少年たちを率いてドイツを旅することになった。 .

「voice」

拡声器により 驚くほど美声になることがわかった。 団地の中を、ねり歩く。 .

「アンドロイド型の女」

ガラスの壁をみると、どうしても這い回ってしまう アンドロイド型の女。 .

「赤犬」RED DOG

飲み過ぎたときには赤犬を呼べ。 ミネラルウォーターを持ってきてくれる。 .

「ネギロック」 Spring onion lock

冷奴で一杯やってたら 薬味のネギの野郎が俺の割り箸にロックを掛けてきやがった。 .

「地面を眺めながら湖を周るための道具」

学生時代からの友人、時男が試作品の試乗をするいうので 不忍池に行ってきた。 時男は手足に木製の器具を装着すると、池のまわりをゆっくりと這いはじめた。 手に比べて足の器具が極端に長いので、顔が地面に近づく寸法だ。 その様子を、傍の茂みで寝ていた…

「秩父エアライン」2

秩父エアラインでは、 かつてはコンコルドや747なども所有していたが 経営の悪化でそれらを運行目的で使うのをやめて その後はリゾート地での商業施設として使っていた。 やがてそれも衰退し、残っているのはあのF16だけだ。 江治太の浜へ行けば、 今でも片…

「秩父エアライン」

「あの戦闘機はお宅のですか?」 俺が質問すると、指揮官らしき男は苦々しい顔で答えた。 「いや、あれは民間の“秩父エアライン”だ」 「軍用ではない?」 「困ったものだ。単なる客寄せです。」 .

「火口」4

仮面は、パカッと割れて救命具にもなるという代物で 水中でも呼吸ができ、顔カバーにもなる。 しかし、こう砂っぽくては・・・ 「やはりどうにも砂がヒドいです」 と発言したところ、 現場の指揮官らしき男はこう言い放った。 「この戦時下に、砂っぽいとか…

「火口」3

ミサイル状のものが、 ドテに撃ち込まれたその衝撃熱で 岩を溶かして出来あがるのが 火口仮面だ。 すぐさま別の改造人間であるところの 冷却マンが飛んできて 仮面に白いガスを吹き付けて急速冷却する。 俺はそれを被り、被り心地をレポートするよう 命令さ…

「火口」2

俺は改造人間になった。 投下ボタンを押すのが余程下手だったからだろう。 身体の中心から、何かミサイル状のものを 直接発射できる身体に改造された。 これを今度は火口のドテに打ち込み、 火山の怒りを押さえ込むのだそうだ。 俺は正直逆効果なのではない…

「火口」

重要な訓練に参加する。 火山の火口にヘリで突入し 何かの筒をその中心に寸分違わず投下するのだ。 何度聞いても、何のための訓練なのかよくわからないが、 そういう取材なのだ。仕方がない。 俺はその投下ボタンを押す役目で 案の定何度やってもうまくいか…

「昆布」

車内放送が流れてきた。 「このあたりで採れる昆布は、絵治太昆布としてその名を知られております」 知ってる。 さっきの駅で、昆布弁当を買ったから。 ところが最近、その表示を巡って問題が起きているらしい。 地元の業者が「絵治太」を「エジフト」と カ…

「やってるやってる」

「起伏マスター」Ups and downs master

まあ何となくその辺を走る訳だが 自転車に乗ってると 土地のちょっとした起伏というのが 如実にわかるものだ。 彼はそのあたりに特に敏感なため、そう呼ばれている。 休日には近くのガストでよく一緒にコーヒーを飲む。 .

「田園」

忘れ物を取りに、あぜ道を走った。 水田と、そこに映り込んだ連れ込み宿のネオンの光で つかの間 俺はまるで宇宙遊泳をしているような気分を味わった。 .

「読書本文」Reading text

朗読の会に参加する。 で、朗読の先生の朗読が突然止まった。 「ちょっとまっててね。本のとじ目から赤いシミが広がってきた」 .

「金くず」Waste metal 

蛇口の出が悪くなったので 下から針金を突っ込んでみたら 出るわ出るわ、真鍮の金くずが。 それもそのはず、この蛇口は 壁の向こうのフライス盤に直結している。 .

「揚げ物」

こ洒落た揚げ物屋に案内された。 席には一人ずつアルコールランプと油の煮えた器が。 なんとなく手持ち無沙汰だったので たまたまポケットに入っていたスタイロフォームの切れ端に 衣をつけて油に投入してみたら、 これが思った通り実にうまそうな仕上がりに…

「爪切り」 cut my nails

爪が伸びるのが早すぎる。 毎朝飲んでるサプリは、 そのほとんどが 爪の生成に使われているのだろう。 .

「ハコフグ通勤」

昨日だったか・・・ 通勤中に小さな動物を どうにかしたような気が・・ 急いでいたので思い出せない。 .

「秋風」 Autumn wind

めっきり涼しくなった風が 弱った羽虫を 俺の目に運んでくる。 .

「立地」Location

川沿いのコーナーでタイヤがバーストしてしまい、 曲がりきれずに茂みに突っ込んでしまった。 ところがそこがたまたま修理工場の目の前。 いや、ここだからこその修理工場というべきか。 .

「コーヒーをもう一杯」 Another cup of coffee 

研究室が改装中なので ここ数週間というもの コーヒーをおかわりするのが大変なことに。 物置の天井裏から二つ隣の部屋へ出て、 仮設の渡り廊下を渡って荷物用リフトで3階にあがり キャットウォークを伝って ようやく給湯室にたどりつく。 今日も、空のマグ…

「黒板を消しながら」 While erasing the blackboard

「卒業したら学校の家具は貰っていいのか?」 という生徒からの質問だ。 「君はノルウェーからの使節団にも同じ質問をするつもりか?」 訳のわからん質問には訳のわからん回答を― それが俺のモットーだ。 .

「バッドトリップ-3」

帰り道には、 街中を走るルートと湖の周りを遠回りして走るルートの 二種類があった。 俺は湖を通るルートを選んだ。 湖でも見ないことにはやってられそうにない。 ところが湖の近くへ来てから急に濃い霧が出てきて、 あたりは一寸先も見えなくなってしまっ…

「バッドトリップ-2」

やがて古い友人に 「そろそろ帰るよね」 と言われたので、 俺はさらに悲しくなって家に帰ることにした。 ところが自転車が壊されている。 あたりは畑しかなく、 修理できそうな店などない。 俺は畑を歩き回って、やっとのことで 無くなったサドルの代わりに…

「バッドトリップ」

古い友人を訪ねて自転車を走らせ、 三日目の夜にやっと着いた。 ところがそこには俺の知らない男がいて 旨そうに酒を飲んでいるのだった。 友人とその男は、俺に解らない言語で盛り上がっている。 俺としては大変に寂しい気持ちだ。 .