dobochon’s diary

宮原清の夢日記

2006-10-01から1ヶ月間の記事一覧

「スクーターの下で」

もがく女 .

「新幹線のホームで」

まずビール .

「歩道で」

マッセ .

「濡れた根っこは蜜の味」

洗面所を抜けると、米屋の会長が立っていた。ずぶ濡れで。 「今、店を改築中でね。屋根がまだなんだ」 店の方へ行ってみると、柱と梁、帳場のみを残して、壁も屋根もない雨ざらしの状態で営業している。商品は、米は大丈夫なのか。 「稲って奴は」 鼻の先か…

「濡れた畳を歩け」

明け方まで飲んだ勢いで、会長の家に転がり込んでしまったらしい。 気がつくと、じっとりと濡れた布団の中だった。顔に水滴が落ちている。 しだいに焦点の合ってきた目で天井を見上げると、梁の上にあるはずの天井がほとんど無かった。雨が降っているのだ。…

「濡れた身体で駆けて来い」

湘南の叔父から、突然の電話である。 「何年か前に、おまえにハマナスの鉢植えをやっただろう? それでおまえ、ハマナスのメ花言葉モを知ってるか」 さっそく調べてみるとそれは次のようなものだった。 『照り映える容色』 『見栄えの良さ』 『美しい悲しみ』 …

「よくない例」

イカ釣り船のウィンチとCDプレーヤーを一体化させた新商品を開発したいので、そのデザインを手伝ってほしい、という依頼が来た。 断った。 .

「Cスタにて」

アナウンサーはこう紹介している。 『この方はそんじょそこらのおっさんではありません』 50歳前後のその男は、いかにも不慣れなところに来ちまったという感じで 所在無さげに自らを「エー坊」と名乗った。 『実はこちらのエー坊さん、痛覚を自在にコントロ…

「ノスタルジア卵」

「ひとつも崩さずに届けてくれ」 そう言われて渡された大皿には、 ゆるい仕上がりの卵焼きが山盛りだった。 撮影セットの裏手にある細い通路を、 慌ただしく動き回るスタッフとすれ違いつつ 卵焼きを運ぶ。 Cスタジオのバックヤードで角を曲がろうとして、 …

「築地侍」

爽やかな日差しの中。 昼下がりの築地は昼食を済ませたばかりの親父達で溢れかえっていた。 私は路肩に車を止めて携帯で打ち合わせの段取りをしながら、 何気なく向かいの歩道を歩く彼らに目をやった。 連中は「本日の日替わりランチ」にご満悦といった体で …

「鞍馬天狗」

スーパーの屋上で踊っている女。 このところ続いている秋晴れの空をを背景に、 釣り上げられたばかりの魚のようなシルエットが跳ねている。 自転車を止めてそのスーパーに駆け込み、 屋上に上がってみると、 彼女は踊っているのではなくて器械体操をしている…

「人形遣い」

ガンさんとヨリさん夫婦の車に、人形達を積むのを手伝った。 頼まれていた、足の間接の補修が終わったからだ。 人形といっても、ほぼ等身大の大きなもので、 文楽人形のように動かすことができる。 10体ほどの人形はどれも凝った衣装を纏っていて、 全てヨリ…

「ドロップス」

打ち合わせのために入ったカフェ「三角」。 白いトラスに支えられたガラス天井が大きく傾斜した三角形をしていて、 それがそのまま店名になっている。 経営母体は老舗の薬屋だが、 その冠は出さずに若向けに事業展開した漢方カフェだ。 風邪気味の私を気遣っ…

「タンバリン」

舞台の上の、お姉さんの指示に合わせて、 観客達は手にした小さなタンバリンを叩く。 私も叩いた。 初めはバラバラだったタンバリンの音が、 お姉さんの絶妙なリードによって、 いつしか一つの形になりつつあった。 私は一生懸命に叩いた。 観客達の間にくっ…