dobochon’s diary

宮原清の夢日記

2007-03-01から1ヶ月間の記事一覧

「郵便受け」

ステンレスで郵便受けを作った。 兼ねてから方形の郵便受けに不満を感じていたので、 この際、納得のいく柔らかい形にしてやろうと思い、 知り合いがやっている板金工場に押し掛けていって自分で作ったのだ。 巻貝状にラウンドさせた曲面にヘアラインの輝き…

「ひらめき」

新しいオフロードバイクを開発したとして、 それに与える最高の名前を思いついたので発表したい。 ズバリその名も「ヤマちゃん」 しかし私は免許を持っていない。

「耳なし」

斜面を滑る男の身体は 文字で埋め尽くされている。 雪上の耳なし芳一たちは、 何から身を守らなければならないのか?

「パープル・ブラザーズ」

二人の坊さんによる読経は次第に熱を帯びてきた。 濃い紫の袈裟を着た方の坊さんは目をつぶり一心不乱にうなり声をあげている。その斜め後ろで薄紫の坊さんがお経をめくりつつ木魚でリズムを刻み、全体の流れに強弱を付けてメインボーカルの暴走をコントロー…

「歌舞伎役者」

昨日は歌舞伎役者の家筋の友人、史介の家に泊めてもらった。 史介は、ちゃらんぽらんの限りを尽くしているような奴で、歌舞伎とは全く縁のない広告関係の仕事をしている。私はその仕事繋がりでよく史介と飲むのだが、昨日はつい終電の時間を過ぎてしまい、彼…

「内ポケット」

いつの間にか、無かったはずの内ポケットがたくさんあって便利だなと思っていたら実は上着を裏返しに着ているだけだったと気付いた時にはすでに鷺宮を過ぎていた。 果たしてこれは荒ぶれたファッションとして成立しているのか、単なるヘロヘロの酔いどれとし…

「落下エネルギー」

この時間帯の恵比寿駅のトイレは大盛況だ。 行と列の最前線は黒部ダムの放水というか、ナイアガラ瀑布というか、そんな迫力で、今日飲んだビール分の毒素を「一気に清算」といった感の意気込みが男達の後ろ姿から伝わってくる。 かくいう私も、滝壺への恍惚…

「あさめし」

目覚めた瞬間から、 白いごはんとみそ汁と決めていた。 ところがでてきたのが グワバとピザ。

「指令」

西武新宿線の車窓から撮影されたらしいVTRを見せられる。 ただし、空と建物の屋根の境界だけが、コントラストを強調されて延々と流れている映像。 「明日までに、これを見て地図上でどの辺りを走っているのか瞬時に答えられるようにしろ」 男は、そう冷たく…

「お品書き」

早めに現場が終わったので、ふらふらと路地奥の赤提灯に入った。 カウンターに座り、二つ折りの品書きを手に取った。 厚揚げや煮込みといった冴えないメニューが並んでいるが、それに続いて店の年間売り上げが載っている。 更に、材料の仕入れ代と人件費、家…

「日本地図」

知人の個展のオープニングで訪れた画廊で 廊下に灰皿が置いてあったのを思い出し、部屋を出ると 隣が針灸院だった。 その入口脇の壁面に大きな日本地図が貼られている。 よく考えれば、その場所に何の必然性のない日本地図だが 見事にその空間にしっくりと調…