dobochon’s diary

宮原清の夢日記

「お品書き」


早めに現場が終わったので、ふらふらと路地奥の赤提灯に入った。
カウンターに座り、二つ折りの品書きを手に取った。
厚揚げや煮込みといった冴えないメニューが並んでいるが、それに続いて店の年間売り上げが載っている。
更に、材料の仕入れ代と人件費、家賃光熱費と諸雑費の項目が。
最後の収支覧には焼き鳥の盛り合わせ程度の金額がかろうじて残っていた。

隣には注文伝票とエンピツを持った無愛想な女店員が気だるそうに立っていた。
とりあえず酒を頼んた私は改めて品書きの人件費の項目に目をやり、この女店員の給与を日割り計算などしてみるのだった。