工事が中断されたままになっている 巨大なコンクリートの円筒は橋脚だというが それはウソだろう。 今はダンプの駐車場として使っている、と 現場カントクは云っていた。 .

ダンプの荷台にお湯を張り露天風呂とする。 招待した人は知ってるような知らないような人ばかりだ。 .

レモンを一生切ることができないかわり、 他の物は何でも切れる包丁。 .

電池を取り替えなくちゃならないというのに 暗くて＋−の向きがわからない。 だけど月明かりの下で、 落ち着いて考えてみるとこのリモコンが 何の為の物なのか分からないことの方が問題だ。 .

バス停横の電柱で 9尺の脚立に乗って バスが来るのを待っている。 この脚立を運ぶために。 .

今月は、36日まであったんだ。 良かった。 本当に良かった。 .

カラスに襲撃された。 何度も何度も繰り返し。 怖かった。 本当に怖かった。 .

「そこは私の席だ」 という男の低い声で目が覚めて、ハネ起きた。 友人の芝居を観に劇場に来たのだが、 座席がベッドだとは思ってもみなかった。 空いているベッドに横になって開演を待っているうちに いつの間にか眠りこけてしまったのだ。 男の両隣では、…

どうもカバンが重いと思っていたら 折り畳み傘が6本も出てきた。 .

将来きっと役に立つから 「会うべき8人の人に会うべき」と言われたので 出かけることにした。 .

最後は崖の上での課外授業だった。 洗面器をひとつ渡されて、 聴衆を唸らせるよう命じられた。 渾身のパフォーマンスだったと思う。