途中で降りる勇気もないまま行き着いた乗り継ぎ駅は どんづまりだった。売店の奥には巨大建造物の柱が見える。 そのエロチック柱は、高すぎて上まで見通せない。ここで車両は直角に折れ曲がって 急勾配を登る登山電車に姿を変えた。アーモンドのおかげで、 …
はじめは新しい駅が造られているのかと思った。 最近出来たばかりの地下鉄と連絡するために。 自分は、いつもそうしているように 開閉ドアの手すりの内側に身をはさむようにして 隣の男の肩越しに流れる外の景色を眺めていた。 急なカーブに沿ってホームプレ…
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