冬の夜中に野火止用水を渡るとき 香水の香りがすることがある。 たとえば半開きの瞼の隙間から オリオン座を見上げて歩く帰り道。 外気より水の方が温いので 用水の水面からは湯気が立ちのぼっている。 橋を渡った途端、 ふいにムスクのような甘く淫美な香り…
庭に黒い動物が住みつくようになって暫くが経ち 今朝は竹垣の陰で二匹が背中合わせで重なっている。 よく見ると庭石の奥にも一匹、 牡丹の下にも二匹、三匹、 全部で六匹くらいはいるんじゃないだろうか。 .
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