dobochon’s diary

宮原清の夢日記

「内ポケット」


いつの間にか、無かったはずの内ポケットがたくさんあって便利だなと思っていたら実は上着を裏返しに着ているだけだったと気付いた時にはすでに鷺宮を過ぎていた。

果たしてこれは荒ぶれたファッションとして成立しているのか、単なるヘロヘロの酔いどれとして役を演じ切るべきなのか、私は選択を迫られていた。ここで上着を一旦脱いで裏表を直してしまったら、そのどちらも成立しなくなるし、そもそも車内の空間と雰囲気にその余裕はない。第一こっぱずかしいじゃないか。

ここは前者で乗り切るしか無さそうだ。

しかしトータルなコーディネートとして改めて窓に映った自分を見ると、裏地のツヤが主張し過ぎている気もする。背中のタグはさらに光っていることだろう。斜め後ろのの兄ちゃんの視線が微妙に上下しているのがイタいほど分かる。OK俺にもよく分かるよその気持ち。

それでも俺にはこの道しかないんだ!