dobochon’s diary

宮原清の夢日記

「人形遣い」



ガンさんとヨリさん夫婦の車に、人形達を積むのを手伝った。
頼まれていた、足の間接の補修が終わったからだ。


人形といっても、ほぼ等身大の大きなもので、
文楽人形のように動かすことができる。
10体ほどの人形はどれも凝った衣装を纏っていて、
全てヨリさんの手縫いだそうだ。
二人はそれをワゴンに積んで、全国を旅しながら
人形劇をしてまわっているのだった。


全部積み終わると、ガンさんは「テストテスト」と言って
ワゴンの屋根を開けた。
舞台をせり上げ、書割をセットすると、立派なステージである。
二人の人形遣いは奈落から人形を操ってみせる。
いつも見るたびに思うのだが、
よくあのワゴンにこれだけのスペースがあると思う。


サイドミラー越しに車の中を覗き込んだら、
窮屈そうに身体を曲げてはいるが、嬉しそうなガンさんの顔が見えた。



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