dobochon’s diary

宮原清の夢日記

「タンバリン」

舞台の上の、お姉さんの指示に合わせて、
観客達は手にした小さなタンバリンを叩く。

私も叩いた。

初めはバラバラだったタンバリンの音が、
お姉さんの絶妙なリードによって、
いつしか一つの形になりつつあった。
私は一生懸命に叩いた。

観客達の間にくっきりとリズムが輪郭を見せ始め、
やがて劇場全体が幾千万の鈴の音の海面となった。