dobochon’s diary

宮原清の夢日記

「地面を眺めながら湖を周るための道具」


学生時代からの友人、時男が試作品の試乗をするいうので
不忍池に行ってきた。


時男は手足に木製の器具を装着すると、池のまわりをゆっくりと這いはじめた。
手に比べて足の器具が極端に長いので、顔が地面に近づく寸法だ。
その様子を、傍の茂みで寝ていた男たちが興味津々に眺めている。


「俺は吊り下がり式の方が楽だと思う」
と感想を述べたところ、
頭が下になっているせいもあって顔を真っ赤にした時男はこう叫んだ。
「お前は一度だって実際にやったことがないじゃないか!」


その言葉には、反論を許さないスゴ味があった。



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