「あなた、たしか飼育部の部長ね」
ソファに座ったまま顔だけをこちらに向けて、妙子は言った。
「鳥小屋でニワトリに餌をやっているのを見かけたことが、ある。
あなたのニワトリは毎朝卵を産むの?」
俺が黙ってうなずくと、
「卵を持ってらっしゃい。買ってあげるから」
それで俺は翌朝から始業前に学校に出かけ
鳥小屋のレグホンとチャボが産んだばかりの卵をとりあげて
地下室の彼女に持って行くのが日課になった。
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「あなた、たしか飼育部の部長ね」
ソファに座ったまま顔だけをこちらに向けて、妙子は言った。
「鳥小屋でニワトリに餌をやっているのを見かけたことが、ある。
あなたのニワトリは毎朝卵を産むの?」
俺が黙ってうなずくと、
「卵を持ってらっしゃい。買ってあげるから」
それで俺は翌朝から始業前に学校に出かけ
鳥小屋のレグホンとチャボが産んだばかりの卵をとりあげて
地下室の彼女に持って行くのが日課になった。
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