dobochon’s diary

宮原清の夢日記

「第二理科室-4」 The second science room-4 


妙子がどういうつもりで卵を買ってくれるのか分からないまま
とにかく俺は毎朝卵を届けた。


やがて俺は妙子にもっと喜んでもらえるように
ニワトリ達に今よりたくさんの卵を産ませたいと思うようになった。


ニワトリの餌は近所の八百屋で貰ってくるダイコンの葉っぱを包丁でザク切りにしたものに
干したトウモロコシや穀物の粉末を混ぜたもので、
どうみても多くの卵を産ませるには栄養が足りないように思えた。


そこで俺は、卵の原料に最も近いものを与えれば、
より多くの卵を産むようになるのが道理だと考え、
家の冷蔵庫から玉子を持ちだして飼育小屋の裏でゆで卵をつくり、
それをほぐしていつもの餌に混ぜてみた。
するとニワトリ達はこれを実によく食べるのだった。

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