dobochon’s diary

宮原清の夢日記

「第二理科室-6」 The second science room-6 


卵の数が減ったのは、ニワトリが産卵しなくなったのではなくて
俺の与えたゆで卵入りの餌によって味を覚えたニワトリが
自分の産んだ卵を食べてしまうようになったのが原因だった。


夏の終わりのある日に、生物教師の妙子は突然失踪した。
理由は生徒には知らされなかった。
同時に地下室への入り口は埋め立てられて整地され、
職員用の駐車場になってしまった。


俺は、妙子に卵を売って貯まった金で、
紅スズメのつがいを買った。
今、第2理科室の鳥籠では、雌の紅スズメが小さな卵を暖めている。