妙子のお気に入りは、つがいのチャボが産む有精卵だった。 白色レグホンの卵よりひとまわり小さく、殻の色も濃い。 その黄身が「すごく濃いの」という妙子の言葉は、 俺に自分の行為の矛盾を気づかせる暇を与えなかった。 俺はひたすらゆで卵をニワトリに与…
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