dobochon’s diary

宮原清の夢日記

「赤目パイパイ」


忍者である私は
屋敷の随分上まで上ってきたはずだ。

部屋の壁は何の素材でできているのだろう、
鮮やかなブルーを貴重とした緩やかな曲面で仕上げられていて、
床にはふかふかとした水色の絨毯が敷かれている。
部屋と部屋・上階と下階の境界が曖昧な構造になっている上に、
窓が一つも無いので今自分がどの辺りにいるのか見当がつかないのだ。

ここに来るまでに多くの敵を倒してきたが、
今となっては何の目的でこの屋敷に忍び込んだのかすら、
もはや分からなくなっていた。
目が充血しているのを感じる。

背後でかすかに抜刀する音が聞こえたので、
とりあえず目の前の壁に開いている穴に飛び込んだ。