このジャンクションは何故こんなに大きく、高いのだろう。
そのカーブと勾配が持つスケールは、もはや
その辺の自動車の能力をはるかに超えているように思える。
まるで飛行機の描く軌道をなぞっているみたいだ。
ましてや、俺のように自転車でそこを走る者にとって、
この軌道をなぞるには四次元的な想像力が必要だ。
でも、下りに差し掛かって速度を上げ、
怖いながらも別路線に合流するときの
ドキドキする気分は悪くない。
その時の俺は急降下するプロペラ機だ。
ていうか、それだけの為に
巨大なジャンクションがあってもいい。
.