dobochon’s diary

宮原清の夢日記

「ちょっとした気配り」投稿:東久留米市在住・男

西武新宿駅は進行方向先端に改札があるので駅を利用するときには先頭車両に乗ることが多く、そんな時はいっそのこと運転席の手前まで行って、見るともなしにさまざまな装置の鈍い鋳物の光り具合などを眺めているのが好きだ。そこには必ず同じような考えの奴が何人かいるものだが気にせず運転席をのぞき込んでみれば今日の運転手はよく「かけ声」を出しながら両手のレバーを小刻みに操作している。専門的なことはわからないけれどいかにも線路のカーブの具合や勾配、車両の長さやスピードを気にしながら運転しているのが見て取れる。この運転手の運転は非常にていねいで、普段は踊るように揺れながらやっとの思い出立っている俺がほとんどじっと立っていられることに驚いた。俺が電車内でいつもヨレヨレなのはおそらくバランス感覚が悪いせいだと思うが半分は運転のせいなのではないか。そしてきょうは実にいい感じだ。ありがとう、丁寧な運転手よ。