dobochon’s diary

宮原清の夢日記

「対岸にて」


向こう岸に着いたらすっかり気分が悪くなったので
商売は若い衆にまかせてドロドロの湖岸で休んでいた。
しばらく美しくもない空など眺めていると
若い衆が泣きながら帰ってきた。


「社長、この土地の連中、西瓜ってモノを知らないみたいっす」
「んじゃ、スイカ、売れなかったか?」
「いえ、ものすごく喜んでました」
「んじゃ、儲かったか?」
「いえ、それがあんまり嬉しそうなもんで」
「嬉しそうなもんで、どうした?」
「思わず一玉50円で御奉仕した結果、完売です。
社長、今月の売り上げはあきらめて下さい」


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