dobochon’s diary

宮原清の夢日記

「観光船」


古い観光地の湖。
湖というより池と言った方がぴったりくる大きさだ。
そこに浮かぶ観光船。
船というよりは塔に近かった。
円形の8階建てである。


私たちは、湖の向こう岸にスイカを売るために船に乗った。
エレベーターで最上階に上がると曇った窓から対岸が見える。
それにしても揺れがひどかった。
出航のベルが鳴ると、
それまで土産物屋でシジミを売っていたおばちゃんが
帽子をかぶって運転手になった。
「大丈夫かよ」と思ったが、
おばちゃんは慣れた手つきでハンドルを押した。


やおら塔が前傾して、ものすごいスピードで進み出した。
この船の推力は、塔が前へ倒れようとするエネルギーを利用しているらしかった。そして、ものの2分ほどで、対岸に着いてしまった。
これで3000円は高すぎる。



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