dobochon’s diary

宮原清の夢日記

「音飛び-2」 Skip-2

昨日も電車の中でニック・ドレイクを聴いていると
やっぱり音飛びが起きた。
それも確実にひどくなっている。


消しゴムで消したところは白くなるけど、
音が飛び去ったあとの場所に空白はない。
無くなった音の前後がくっついてしまうからだ。
なんだか身体の一部を無断で盗まれたようなやるせない気分だ。


俺は音楽を聴くとき、ほとんど目をつぶっているんだが
昨日はあんまり音飛びがヒドかったので
目をあけて見飽きた沿線の景色が流れていくのを
見るともなしに見ていた。


―(つづく)―

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