dobochon’s diary

宮原清の夢日記

「仰向けのライオン」


狭い街中に無理矢理作られた高架鉄道は、
ビルのわずかな隙間をのたうつ蛇のように
きついカーブを連続させていた。


加えて幾重にも重なった路線を避けて
急な上下運動を何度も繰り返すせいで、
レールと車輪はひっきりなしに悲鳴をあげ続け、
車両は右に左に上へ下へと 大きく揺れる。


揺れるたびに一斉に体重を移動させる乗客たちの様は、
よく訓練されたダンサーの一群のようだった。


私は首をガクガクさせながら車窓からいつもの風景を眺めていた。
するとある建物の影にこれまで気づかなかった檻が見えた。


そこに、無防備にも腹を見せた仰向けのライオンが2匹。