2008-01-10 「指定席」 飲み屋にて。 いつ行っても 必ず同じ席に座って酒を飲んいる親父がいる。 多分毎日来ているのだろう。 ところが今日はたまたま早く来てしまったようで、 親父はまだ来てなかった。 バイトの店員に案内されたのがその親父の指定席だったので、 まずいんじゃなかろうかと心配しながら熱燗を飲んでいると、 案の定その親父が現れた。 その席に座っている俺を暫く眺めたあと、 親父は無言で店を出て行った。 その背中はこう言っているように思えた。 「その席を頼む」