dobochon’s diary

宮原清の夢日記

「ルーフトップ」


246と明治通りの交差点脇の雑居ビル。

最上階の貸し会議室に、会議の開始時刻より1時間ほど早く着いてしまった。電話と使用料の振り込みだけで貸し借りされる会議室への入室は、部屋の鍵をパスワードで解錠する仕組みだった。パスワードを知らなかったので、会議室とは反対側の、開け放たれていたドアを押してみると、ビルのルーフトップに出た。

そこから見下ろす景色が、いつか見た映画「メトロポリス」の風景にあまりに似ているので驚いた。

すなわち 、そこには渋谷の谷地を渡る高速道路に淀み無く流れる車の河があり、幾重にも重なった鉄道と地上に顔を出した地下鉄がそれに絡み合う。地上で縦横無尽に足を延ばした藤路にも車や自転車や人がエゴイスティックに行き交う。さらにそれらの隙間をかいくぐるように渡された自由通路が広がり、人々があちこちのビルや地下道に吸い込まれていく。もっと深い地中では、新しい地下鉄路線の工事も進行している、という具合だ。

そんな景色の中で、屋上でひとり時間を持て余している自分。濡れた靴下を脱いで日が暮れるのを待つとしよう.