dobochon’s diary

宮原清の夢日記

「ぶべし」


マーベラー岸にとって
毎朝のゴミ出しは、儀式だ。


きのう一日を生きた証を、袋につめて清算するのだ。
今朝のゴミは、脱脂綿と犬の毛。


そのゴミ袋を開ける人のために、
マーベラー岸はメッセージを同封するのを欠かさない。
幾重にも折った紙片に、彼は今日、こう書き綴った。


「焦点を結ぶべし」


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