dobochon’s diary

宮原清の夢日記

「分岐点」


手元にある一冊のノート。
「分岐点」と題されたその文章の書き手は、確かに自分自身だと感じる。
だが一方で全く知らない人の物語を読むようでもあった。
それは、およそけったいな内容のせいだ。


14才までに何度か出会ってきたた大きな「分かれ道」。
そこで、どちらの道を選択してきたかが記してある。
不思議なのは、その後に現れるであろういくつもの分岐点が、
まるで見てきたかのように書かれていることだった。
その内のいくつかは身に覚えのある選択だったが、
ほとんどは自分で分かれ道と知らずに進んでしまった道だったことを知らされる。


それらの道筋が、詳しい地図と共に何ページにも渡って書き綴られているのである。
さらに驚いたことに、その地図には、
選ばなかった方の道の先にあったであろう出来事まで書き込まれていた。


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