dobochon’s diary

宮原清の夢日記

「そこに行けば全て何とかなる」


その島は、海岸から500メートルほど離れたところに作られた人工島だ。
「そこに行けば全て何とかなる」というふれこみで、去年の夏に出来たばかりだが、実際そこには何でもあるし、ちょっとした街くらいの大きさだ。仕事もあるし、店もある。自分を売り込みに行けば、求める相手がいる。捜し物はきっと見つかるし、期待通りの出会いも・・・そんな場所だった。

島の中に住むことが、周辺ではステータスになりつつあるようだが、居住スペースは限られており、ほとんどの人はここへ通って仕事をしている。この島へのアクセスは、唯一1本の橋があるだけだ。だから朝夕はその人達で橋はいつもごった返していて、その橋の上でさえ、多くの屋台が出てにぎわっているのだった。

その島へ、クリスマスのデコレーションの仕事で行くことになった。
島中の至る所ににイルミネーションを施すのに、3日かかった。
仕事を終え、橋を渡りながら後ろを振り返ると、
島全体が海に浮かぶ巨大なクリスマスツリーとなっていた。


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