dobochon’s diary

宮原清の夢日記

「絵画教室」 Painting class

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踏み板を軋ませながら二階に上がると、
天窓の空いた天井は斜めで、床はもっと斜めだった。
イーゼルの脚で削られた床板の隙間から立ち昇るテレピン油の匂い。

そこら中が、古い石膏像やガラクタ、仏像や楽器などのモチーフで埋め尽くされていた。中には塑像の習作もあって、背中には作者の名前が掘られていた。

たむろす画学生達が飢えたような目でこちらを見ている。
「あちこちの美術学校からかき集めてきたんだね」と聞いたら
学生たちは黙って頷いた。