品川駅からまっすぐ海岸に出て
多摩川の方へ数キロ下ると
段ボール工場が建ち並ぶ工業団地がある。
その敷地を通り抜けて、本当の海岸線まで歩いていくと
取り残されたように野放図なままの浜辺に出る。
差し渡し100メートルあるかないかの小さな浜だ。
そこには今でもキューブ状の塩の結晶が波打ち際にごろごろしていて
かつての塩田としての風景を垣間見せてくれる。
裏手の工場に遮られて誰もこの浜に降りてくる者はいないので
俺は時々そこへ弁当を食べにいく。
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品川駅からまっすぐ海岸に出て
多摩川の方へ数キロ下ると
段ボール工場が建ち並ぶ工業団地がある。
その敷地を通り抜けて、本当の海岸線まで歩いていくと
取り残されたように野放図なままの浜辺に出る。
差し渡し100メートルあるかないかの小さな浜だ。
そこには今でもキューブ状の塩の結晶が波打ち際にごろごろしていて
かつての塩田としての風景を垣間見せてくれる。
裏手の工場に遮られて誰もこの浜に降りてくる者はいないので
俺は時々そこへ弁当を食べにいく。
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