跨座式のモノレールは思いの外、車高が高くて、
普通の電車の2倍とまではいかないまでも、レールのかなり下まで伸びている。
モーターなどの装置を下に設置することで重量バランスを取りやすいし、
人の乗るスペースも広くとれるからだろう。
いっそのこと、レールの下側にも座席を作って、
2階建てモノレールにしたら良さそうなものだという
素晴らしい考えに取り憑かれたまま
多摩モノレールに揺られること30分。
高幡不動の駅に着いて、
今降りたばかりのモノレールが多摩動物園に向かう姿をつくづく眺めてみると、
このアイデアはレールの支柱という問題を全くクリアしていないことに気付き、
俺はおもわずつぶやいた。
「ダメだこりゃ」