dobochon’s diary

宮原清の夢日記

「Walk like the Elephant」


「うまく歩けない」というより、
「歩き方そのものを忘れてしまったのではないか」と思うことがある。
何かを拍子にして、急に自分の歩行が自分のものではなくて
まるで他人の身体を無理矢理動かしているような・・・
だから一旦そうなると、糸の絡んだ操り人形のような歩き方になっちまうのだ。


今日も地下鉄のホームを歩いていたときに、ふいにそれがやってきて、
俺は俺を俺らしく動かすのに苦労していた。
つまり俺はどうやって歩けばよいのか分からなくなってしまいながらも
必死で前に進もうとしていたわけだ。


ところがホームに入ってきた車両の窓に映った俺自身の歩き方が
意外にもアニメのコマ落としで動くキャラクターのようで、
これは案外イケているのではないかと感じた。
その瞬間、この歩行スタイルを「アニメ歩き」と名付けてもよいとすら思った。


かくして得意になった俺が全身をカクカクさせながら歩いていると、
向こうからすごい奴がやってきた。
そいつの歩きは、まるで「ゾウ」だった。
ゆったりと流れるような体重移動
一人で歩いているにもかかわらず
5〜6人分のボリュームをまき散らしながら歩いている。


そいつがどこの誰だか存じませんが、俺はこのままでは「ゾウ歩き」に負けると思った。