dobochon’s diary

宮原清の夢日記

「本日のエー坊」


アイルランドの民。

海沿いの農地には土が無く、岩ばかりだ。
彼らはその岩を使って、潮風から畑を守るための石垣を築く。
その上に海から運んだ海草を乗せ、雨にさらして塩分を抜く。
石垣で囲まれたわずかな土地にそれを敷き詰め、
長い時間をかけて海草が土になるのを待つという。

こうして出来た畑にジャガイモを植え、
その上からまた土替わりの海草を敷く。
固い岩の上に薄皮のように作られた土は、
放っておくと風に飛ばされて無くなってしまうから、
海草を採っては脱塩し、畑に与える毎日が延々と続く・・・

育毛剤を使うとは、こういうことだ」
待ち時間を有効利用するために改良した装置に
こめかみを締め付けられながら、
エー坊はそう思った。