dobochon’s diary

宮原清の夢日記

「青い谷」


教授の案内で古い地層の谷へ行った。

六角形の岩から成る連なりは、
古くには遠く大陸まで続いていたという。
その崖線に添うように細い歩道を降りていった。
1時間ほどかけて崖を下りきると、
青い堆積層が工芸品のような縞模様を見せている緩やかな谷底に出る。
水気を含み藍色に湿った砂地の斜面をしばらく進み、
目的地の川に着いた。

たかだか巾3メートル程度の川だが、
ここには巨大魚アタミが生息している。
成魚は2メートルにもなるという代物だ。

川の蛇行に沿って曲がったとたん、
いきなり二匹の巨大魚が見えた。
川面から半身を斜めに大きく付きだしたまま
じっと静止して、まるで彫刻のように動かない。

同じくこの川に住む淡水性のコウモンイカを狩っているのだ。
しかしコウモンイカもやはり大きくなる。
時にはアタミの方ががイカの餌食になることもある。